T O R U S U Z U K I

ロンドン大会を振り返って~高跳び編~




なかなか日本時間に対応できずに夜中パッチリで、昼間、眠たい生活を送っていますが、体調は日に日に良くなっています。

さて、いよいよ迎えた9月8日(土)の「走り高跳び」決勝。
事前の準備も現地での調整も過去3大会を比べると一番良い状態でしたので、試合はとても楽しみで、大観衆の中で自分がどのくらい跳べるかがとても楽しみでした。

試合は19時10分からでしたが、なんと召集終了時間は17時50分。国内では、試合の40分くらい前ですが、この大会のフィールドは試合時間の1時間20分前。かなり早いですが、世界では良くあることなので、アップで息を上げすぎないように注意をしながらアップは短めにしました。

召集を抜け、いざ「メインスタジアム」へ。リレーとは違い、係員に誘導されながら1人で他国の選手と歩いて高跳びのピットまで向かいますので、過去の大会では海外選手が強く見えて萎縮したり、その孤独さに耐えられずナーバスになったこともありました。
ですが、今回はそんな様子はなく終始、冷静でした。途中、顔馴染みの選手と挨拶をしたり、ハイタッチをしたりしました。自分のペースを崩したくなかったので、友人にいただいたオークリーのサングラスをしながらピットまで向かいました。

会場は土曜の夜ということもあり、ほぼ満席状態。応援に来てくれていた家族やスタッフ、選手のみんなに笑顔で手を振りながらベンチへ。さっそく、助走のマークを計り、助走練習へと移行していきました。コーチの福間先生の場所を確認するために1階の観客席を見渡したのですが、一向に見つからず跳躍練習へ。。。多少、取り乱しましたが、スタッフが探しにいってくれなんとか公式練習には間に合いました。どうやら、昨日まではセキュリティーが甘かったようですが、今日はかなり厳しかったようで、なかなか通してもらえなかったとのことです。でも、試合前に確認できてホントに良かったです。

助走練習後の公式練習は、1m70と1m80を軽くクリアし、練習終了。かなり状態が良かったので、本番にとっておこうと練習も控えめにしました。スタートの高さは1m70でしたが、1m75までパスをし、1m80から競技をスタート。

会場では色々な種目が同時進行しているので、観客の声援が湧き上がる中、1m80、1m85、1m90とミスなく、1発でクリア。続く1m95は1本目、2本目ともに失敗をしてしまったが、体は十分に浮いていたので、上手く調整をして3回目にクリア。この時点で、競技者が10人から5人へと減り、ここからが本当の勝負となりました。

続く1m98は、セカンドベストということもありやや動きが硬くなり、1回目を失敗。2回目も落ち際でバーを落としていたので、3本目は縮こまらないように大きく動くことを意識しながらスタート。バーには少し身体が触れましたがクリア。次の試技は、CHEN選手(中国)。彼が失敗すれば銅メダル確定で、成功すれば次の2m01の高さで勝負。追い込まれた中で一番の跳躍をし、見事クリア。予想通り、2m01を跳ばないとメダルはなくなりました。

4人でのメダル争いとなり、LEPIATO選手(ポーランド)は1発でクリア。JEFF選手(アメリカ)とCHEN選手は2回目でクリアし、ボクは3回目までいってしまい、この時点でこの高さを跳んでもメダルは厳しくなりました。もちろん、その中でもベストは尽くし、一瞬、「跳んだ!!」と思ったのですが、無残にもポロッとバーが落ちてきて、ボクのロンドンへの挑戦は終わりました。

2mを跳んでメダル獲得を目標としていただけにどちらも達成できずに悔しい気持ちはいっぱいでした。でも、自分の持てる力は全て出し切りましたし、この大舞台でこの大観衆の中で自分らしいがJumpできたので、結果以外は満足しています。

試合前から試合後までたくさんの声援を送ってくれた家族やスタッフ、選手たち。また、直接、声は届きませんでしたが、日本からもたくさんの方々が応援をしてくれましたので、本当に試合中は楽しかったですし、大観衆に拍手を受けながらのJumpは最高で、とても気持ち良かったです!!

試合後は、ミックスゾーンでNHKやスカパー、各新聞社の取材を受け、家族のもとへ。2人の息子はすでに寝ていましたが、ボクのJumpは最後まで見てくれていたようなので、ホッとしました。でもけっこう失敗したから「パパ、失敗してばっか」と言われるかが一番の心配事でしたね(汗)。実際は、言われませんでしたが・・・。
時間も遅かったので、家族と別れ、仲の良いリレーメンバーとオスカー選手の400mの金メダルを見てから選手村に帰り、夕飯を食べてなかったので、大好きなマクドナルドのフライドポテトを2つ食べて部屋に帰りました。


今になって冷静に考えてみると、「これでもまだメダルには届かないか~」と思うと多少の落ち込みますね。ですが、その世界のレベルの高さと、今回、2m12の世界新で優勝した選手には脱帽でした。2m12というと、高校のインターハイではおそらく3位には入りますし、年によっては優勝できる記録でもあります。ボク自身、まだそこまでのレベルまでいってはいませんが、そのレベルの選手たちと勝負しているという点では、非常にやりがいのあるものだと思っています。だからこそ、ここで辞めるのはもったいないな~と思っていますし、facebookやブログを通して、色々な方に「まだできる!!頑張れ!!」と言っていただきました。なので、すぐに「4年後を目指す」と言いたいところですが、まだ終わったばかりでそこまで考えられずにいますので、来年からまた1年1年積み上げていって、2016年のリオ大会の年に勝負できる位置にいたらまたチャレンジしたいと思います。

今回、オリンピックにも出場したオスカー・ピストリウス選手が400mこそ優勝しましたが、200mは銀メダル、100mは4位という結果で、オスカーでも負ける時代がやってきました。オリンピック同様、勝負に絶対はなく、4年に1度の大会だからこそ“何かが起きる”と思っていますので、ボクも何か起こせるようにこれから頑張っていきたいと思っています。もしかしたら、4年後にコーチになってるかもしれませんが、一応、5度目のパラリンピックなので、少しは扱ってくれると嬉しいんですが・・・。

30歳をこえると年齢のことを言われることが多いのですが(苦笑)、これまでなんとかなってきていますし、大きなケガさえしなければなんとかなっていきそうです。今後も自分の可能性を信じ、また期待をしながら自分のペースでやっていきたいと思っていますので、今後もボクのチャレンジ精神にご期待ください♪

今後とも応援のほど、宜しくお願いいたします。

関連記事

該当の記事は見つかりませんでした。

7 Comments

ちまっと says..."ありがとうございました(*^^*)"
この間講演会を開いていただいた中学のものです!
あの講演会、すごく感動しました!
次のパラリンピックでも、鈴木さんの活躍がみたいです!
応援してます!
頑張ってください(^O^)
2012.11.19 14:50 | URL | #- [edit]
toru45 says..."けんくん"
この前の講演ではお世話になったね。
ブログへのメッセージ本当にありがとう!!
お互い、陸上頑張ろう♩
2012.11.06 23:34 | URL | #- [edit]
けーん says...""
今日鈴木さんの講演を聞いた者です!
同じ陸上をやってる者としてとても共感、感動することができました!これからもがんばってください!
2012.10.24 22:13 | URL | #- [edit]
toru says..."ゆみゆみさん"
そうなんです、パラリンピックは開会式以外はすべて収録なんです。。。2m01は跳べた!!と思ったんですが、、、残念です。
パラリンピックは、オリンピックと違う種目があったり、みんなそれぞれ病気や障害を持ち、工夫をしながら競技をしているところが魅力ですね。大会を踏むたびに注目度が上がり、観客動員数もオリンピックに近いところまで来ていますので、少しでも普及に協力できるよう頑張って行きます。
ゆみゆみさんも近くにいるかたで十分ですので、パラリンピックを見て発券したことや楽しさなどを一緒に伝えていって下さいね♪
2012.09.25 10:21 | URL | #- [edit]
toru says..."MIYOSHIさん"
ありがとうございます!!
ジャンプに飽きることはないと思いますので、
地球の背面まで!?飛び越えれるように頑張ります!!
2012.09.25 10:15 | URL | #- [edit]
ゆみゆみ says...""
鈴木選手のジャンプ、テレビで見ました!
と言っても、ハイライトみたいのしかやってくれなくて、全部のジャンプは見られませんでしたが…。
2m01cm、ホントにホントに惜しかったですね。
でもすごくカッコ良かったです!!

実はパラリンピック、今回初めてじっくり見ました。
いろんな競技で世界新記録がたくさん出ていて、レベルの高さにびっくりしました!!
オリンピックスタジアムも連日満員なのも素晴らしいと思いました。
いろいろな発見があって、とても楽しむことができたパラリンピックでした。
それも鈴木選手がきっかけです。
ありがとうございました!!
これからも応援しますっ!!
2012.09.21 02:42 | URL | #mQop/nM. [edit]
MIYOSHI says..."GO!GO!"
もちろん、鈴木さんのチャレンジ精神に大いに期待しています。
ジャンプを好きでおられる限り、続けられるのではないでしょうか。
是非、地球の背面まで、跳び越えていって下さい!
2012.09.20 10:35 | URL | #- [edit]

Leave a reply






管理者にだけ表示を許可する