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ロンドン大会を振り返って~リレー編~

チーム切断
『チーム切断』(左から、春田くん、山本くん、ボク、多川くん、佐藤くん)と塩家コーチ
※別名『チーム焼肉』!?

帰国3日目にして時差ボケから少しずつ解放されつつあります。
まずは、3走で出場した「4×100mリレー」。タイム的には、世界ランキングは5・6位。正直なところ、中国をやフランスなど、タイムを申請していない国もあったので、正式にはランキングはもっと下でした。ということは、普通に走ってもメダルどころか入賞され危ぶまれていました。

もちろん、みんなが自分のタイムを縮めることが一番ですが、一気に1秒も上がることは考えられないので、日本のお家芸である「バトンパス」の精度を上げることをチーム目標としました。それも後から追いつける走力は備えてないので、走順は『先行逃げ切り型』で、一番速い多川くんを1走にし、スプリント力がある春田くんと佐藤くんはストレートで、高跳びの助走で嫌でもっていうくらい走っているボクが3走のコーナーを担当しました。

メンバーは、アジアや世界選手権でリレーを走った経験がある選手ばかりなので心配はなかったのですが、この走順(多川→佐藤→鈴木→春田)は初めての試み。なので、初めは1→2走、2→3走、3→4走と分けて部分練習を行いました。もちろん、すぐに合うことはないので、塩家コーチやメカニックの沖野さん、キャプテンの山本くんにチェックをしてもらいながら、合宿や試合を通して「量」をこなしていきました。

出発前の最後の調整大会となった「北区ナイター」。ようやく46秒台の壁を破る45秒78がでました。この日以降は、走り始めるマークの変更は一切せず、NTC(ナショナルトレセン)の合宿で出発前の最終チェックをやってからいざロンドンへ。
リレーは、中盤である大会5日目の9月5日。時間は、夜10時すぎでした。平日にも関わらず、観客席はほぼ満席状態。アップの際には、他の国がバトンパスの練習をしている中、我ら日本チームはというと、、、現地に来て一度、全体の通しをやっていたので、一切、練習はせず、各自のアップのみ。召集所へ向かう前には、サブトラックにいる選手・スタッフみんなで円陣を組んでさらに気合を入れ直しました。陸上競技の中では唯一、リレーだけみんなで召集所へ行けるので、道中は笑顔あり、笑いありの良い雰囲気のまま「メインスタジアム」へと歩いていきました。

入場した時の歓声はすごく、さらにテンションが上がりました!!
世界一バトンパスをやった自負がそれぞれにあったので、あとは「今できるベストの走りをするだけ」でした。
そして迎えたレースのとき。みんながそれぞれでベストを尽くし、45秒36の日本記録を樹立。順位は6位でしたので、メダルに届かなかった悔しさと日本新で入賞できた嬉しさが混じっていたように思います。

ミックスゾーンに向かう途中、上を見上げるとそこにはキャプテンである山本くんの姿が・・・。この日も誰がいつ交代になってもいいようにアップだけはしっかりしてくれていた山本くん。最後までサポート役に徹してくれていたことに感謝の気持ちでいっぱいでした。取材を受ける中で、みんなが口を揃えてでた言葉は「5人で繋いだバトン」でした。もちろん、山本くんだけでなく、陰には塩家コーチと沖野メカニックの支えもありました。ボクは、この『チーム切断』だからこそ、むしろ、このチームでなければこの舞台での記録更新はなかったと思います。それくらいボクらの結束力は強かったです。

その後、取材を受ける中で、5位のドイツが喜ぶ姿が目に入りました。「何で?」と思いつつもふとモニターに目をやると、なんと順位が4位まで繰り上がっていました!!2位のブラジルと3位のアメリカが失格になったのです。こんなことが起きるのもリレーの醍醐味で、もちろん狙っていた訳ではありませんが(苦笑)、バトンを繋いで日本新を出せば1つでも上にいける可能性が十分にあると思っていたので、みんなの喜びはさらに増しました。
ですが、4位までくると、、、やはりメダルが欲しくなるのが人間の欲でしょうか。それでも、みんなの表情は良く、清々しい感じでしたので、結果に対する悔しさはほとんどなかったと思います。それよりも、北京で残せなかった公認の記録をこの舞台で記録でき、日本陸上の切断界に新たな歴史を刻むことができたのがボクの中では一番嬉しいことでした。おそらく、共に北京を走った多川くんもそう思ったことでしょう。多川くんどう?

出発前にみんなから「プーマでTシャツを作りたい」と無理なお願いを受けたので、社員の方にお願いをしてネーム入りのTシャツを作ってもらいました。背中に入れた文字は「Re:lay Team」。普通に見たらリレーチームですが、「Relay」ではなく、「Re:lay」にしたのは、北京のリベンジの意味ももたせたかったので、ボクが勝手にそうしました。初めは誰もその点を突っ込んでくれず寂しい気持ちになりましたが、結果、良い意味でお返しをできたので、終わり良ければ全てよしということで!!

中盤にきて、このリレーの結果が陸上チームに良い流れを・・・(「高跳び編」に続く)
















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2 Comments

toru says..."MIYOSHIさん"
ご無沙汰しています。
この度は応援をしていただきありがとうございました!!
記録の更新もそうですが、北京のリベンジができたことが何よりも嬉しかったですね。
本当に5人のチームワークが良く、そのチーム力で出した結果だと思っていますので、チームの皆には本当に感謝していますし、今もなお最高の仲間です。
リレーにつきましては、さらに走力をつけていかないと次は補欠にもなれないかもしれませんので、気を引き締めて頑張って行きます。
ロンドンネタは豊富にありますので、また、お目にかかれる日を楽しみにしています♪
2012.09.19 13:44 | URL | #- [edit]
MIYOSHI says..."素晴しいです!"
おめでとうございます!
そう申し上げて良いですよね。見事な北京のリベンジ!
世界一の練習量は、裏切らないのですね。さらりとお書きになった
言葉の裏にある、皆様の不断の努力と不屈の精神に、心からご敬服
申し上げます。
お写真、皆様良い顔で映っておられますね。5人のチームワークの
良さが伝わってきます。
そして鈴木さんが第3走者だったことには、なるほどなと妙に納得。

皆様のご活躍は、きっと多くの方々に勇気を与えたことと思います。
私も、普段の生活における仕事への姿勢や仲間への感謝など自省し、
次回お目にかかる際、恥ずかしくないように頑張りたいと思います。

2012.09.16 03:09 | URL | #- [edit]

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